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市報きよせ 連載コラム「清瀬と結核」
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公開日|2025/10/25
第4話 ベトレヘムの園(令和4年9月1日号)
昭和6年の府立清瀬病院に続き、昭和8年には療養農園「ベトレヘムの園」が開かれました。
ベトレヘムの園を開いたフロジャク神父は、昭和2年、江古田の東京市療養所に初めて患者を見舞い、結核患者の困窮と惨状を知りました。そして、療養所近くに患者と患者の子供たちの居場所となる施設を設けましたが、もっと多くの患者を受け入れられるよう、軽快患者のための農園(コロニー)を開きたいと考えました。
その後、清瀬で理想的な土地と出会い、これが実現します。療養農園「ベトレヘムの園」の誕生です。多くの人からの寄付や皇室からの御下賜金(ごかしきん)に支えられたといいます。療養農園の収容人員は60人で、患者の栄養補給のために乳牛も飼っていました。
療養農園開園の2年後、昭和10年には病院認可を受け、「ベトレヘムの園病院」が誕生しました。
栄養失調と結核で倒れる人も多くいた昭和12年ごろには結核患者の行路病者が担ぎ込まれることもよくあり、フロジャク神父は自身のベッドも差し出して患者を収容したといいます。
昭和15年、御下賜金による紀元二千六百年記念恩賜病棟が竣工し、200床の増床となりました。外気舎も昭和13年に5棟、16年に13棟増築されています。
昭和19年の夏、病院のベッドはすべて木製にしたという記録は、戦時の空気をうかがわせます。
写真:開院当時のベトレヘムの園病院玄関
(社会福祉法人慈生会提供)