まち情報
まち情報<詳細>
市報きよせ 連載コラム「清瀬と結核」
イベント・講座
公開日|2025/10/25
第8話 救世軍清瀬療養園(令和5年2月1日号)
救世軍は英国に本部を置くキリスト教プロテスタントの団体で、日本では明治28年以降、困窮者の救済に力を注いできました。結核患者の惨状にも目を留め、大正5年、杉並の和田堀に「救世軍療養所」を開設しましたが、満床状態は限度までの拡張でも解消できず、新たな療養所を開設することになりました。
こうした流れから、清瀬に13,800坪の土地を得て、昭和14年3月、結核療養所「救世軍清瀬療養園」が開かれたのです。
開園時には130床でしたが、病棟やコロニー舎の増設により、昭和17年には200床まで拡張されていました。外気小屋もありました。
結核のアフターケアに心を配っていた救世軍の療養所では、清瀬においても軽快患者の後保護のためコロニー舎を設けるなどの配慮がありました。敷地内にあった養豚舎や養鶏舎はその背景を物語っています。
開設時の名称は「救世軍清瀬療養園」といいましたが、その後、変遷がありました。昭和15年に救世軍は「救世団」となり、昭和17年には療養所の名称も「清心療養園」となりました。戦後、昭和21年には「救世軍清心療養園」と改称、現在の「救世軍清瀬病院」という名称は昭和47年からのものです。
昭和62年の結核病棟廃止後は高齢者医療に取り組んできました。また、平成元年にはホスピス病棟を設立し、緩和ケアにもあたっています。
写真:病棟ベランダでの外気浴の様子(昭和17年ごろ)
(救世軍提供)